プラズマ、核融合…
知っているフリしていましたが、この本を読んでいて愕然。全然わかっていなかった…。

シンプルな記述の積み重ねなのでサクサク読めます。
貸してくれてありがとう。

こういった本を読み始めると、科学のお勉強したいな〜と思う。
向学心は大歓迎よ。

ISBN:4062574047 新書 吉川 庄一 講談社 2003/03 ¥945
DiaryNoteに加えてほしい機能はいろいろあるのですが、一番の要望は「サイエンスニュースを充実させてほしい」。
引用できないので手で入力するしかないし、ニュースのアイコンが立たないので目につきにくい。困っております。

とりあえず、2つほどペタリ。完全に自分のリマインダーです。興味ない人はスルーしてくださいm(_ _)m。



理化学研:
器官形成関与のたんぱく質特定 がん転移抑制に

 生体で器官が形成される段階で「上皮細胞」と「間充織細胞」と呼ばれる2種類の細胞が相互に変化する仕組みに、「Cdc42」と「Rac1」という二つのたんぱく質が関係していることを、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の高橋淑子チームリーダーらが、ニワトリを使った実験で突き止めた。ヒトなどのほ乳類でも同様の仕組みがあるとみられ、高橋リーダーは「がん転移は、上皮細胞が間充織細胞に変化する仕組みの異常が原因。転移を抑える治療薬の開発に役立つのでは」と話している。
 14日発行の米科学誌「ディベロップメンタル・セル」9月号に掲載される。
 細胞は、規則正しく並ぶ「上皮細胞」と、形が定まらずに移動できる「間充織細胞」の2種類がある。器官が形成されるには、間充織細胞が上皮細胞になったり、その逆の変化が必要になる。
 研究グループは、器官形成の段階のニワトリの胚(はい)で、一部だけが上皮に変化する間充織の細胞群に着目。Cdc42の働きを抑えると、すべて上皮化し、強めると上皮化しなかった。一方、Rac1は働きを強めても弱めても、上皮化しなかった。このため、二つのたんぱく質が、細胞の種類の変化を引き起こしていると結論づけた。【根本毅】

毎日新聞 2004年9月14日 2時00分

http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040914k0000m040162000c.html



遺伝子操作で筋力増強――通常の2倍の距離を走り続けられるマウス
Kristen Philipkoski

2004年8月23日 9:10am PT  他の集団をはるか後方に引き離して力強く走る「マラソン・マウス」が作り出された。
 これまで、持久力を高めるためにはトレーニングしかないと考えられてきたが、ハワード・ヒューズ医学研究所が遺伝子操作によって誕生させたこのマウスは、トレーニングをしなくても、遺伝子操作をしていないマウスに比べて2倍の距離を走り続けられる。
 トレーニングをしていないふつうのマウスは、約900メートルを続けて走ることができる。しかし、遺伝子操作を施されたマウスは、疲れ切ってしまうまでに1800メートルを走り抜き、その持久時間は2時間半に及ぶという──これはふつうのマウスより1時間長い。
 「新記録というのは、0コンマ何%という幅で破られていく。数%の記録更新は、[マラソン]レースでは1分か2分に相当する。今回の成果は、100%という大幅な記録更新だ」とソーク研究所遺伝子発現研究室のロン・エバンズ教授は述べる。エバンズ教授は、今回の研究チームのリーダーを務めた。
 実験では、遺伝的な強化を行なうため、タンパク質『PPARデルタ』を発現させる塩基配列に、転写を活性化する短いDNAを付加して、マウスのゲノムに挿入した。この操作により、PPARデルタを発現させる能力は恒久的にマウスのゲノムに組み込まれ、この特性は子孫にまで受け継がれる。
(中略)
 ウォルプ氏は次のように述べている。「世界は大きく変わろうとしている。いくつかの薬物を禁止するという問題とは別に、特定の方法で人が自分の身体を操作しないようにすることも必要になる」
 遺伝子操作の検査は、薬物検査より難しいとウォルプ氏は指摘する。
 「高度な遺伝子検査を実施すべきだろうか? もし、選手が生まれつきそのような体質だったら? 操作によって得た体質ではなく『自然の』体質だという証拠の提出が必要になるだろうか? あるいは、スポーツは何らかの意味で自然な状態の下に行なわれるべきだという考え方を、きっぱりと捨てるべきなのだろうか?」
[日本語版:鎌田真由子/岩坂 彰]

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040825301.html



アマゾンに雑誌ディレクトリができています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/13384021/250-5173849-6891462
品揃えが充実途上にあるので、もうしばらく様子をみたいところ。
だって、サイエンス関係だと「ニュートン」「日経サイエンス」「ナショナルジオグラフィック」しかないよぅ。ぷぅ。
デザイン関係もまだまだ微妙。
かゆいところに手が届くようになれば、毎月利用してしまいそう。
楽しみにしています。

 
大丈夫かなぁ…。知り合いが何人か研究中なので心配です。
お仕事止まってしまいますね。致命的な事故でないことを祈ります。はぁ。

我が家の窓ガラス、割れました。
今回の台風、かなりの被害を与えている模様。
異常に大きかったですものね。風がひどかった。
今年はまだまだ油断できません。

スプリング8:
台風16号で破損、屋根がめくれ、浸水


 兵庫県三日月町の大型放射光施設「スプリング8」が、台風16号に伴う暴風雨で、屋根がめくれて雨水が入る被害に遭っていたことが31日分かった。運営主体の財団法人高輝度光科学研究センターや施設を所有する理化学研究所などは合同対策本部を設置し、被害の実態を調べている。被害規模や復旧のめどは不明。人的被害はなかった。
 同センターによると、屋根は台風が中国地方を横断した30日深夜から31日未明にかけて破損したとみられる。円周1.4キロのドーナツ形の「蓄積リングビーム棟」で、屋根の鉄板が2カ所、縦10メートル、幅計150メートルにわたってめくれ上がり、断熱材が露出していた。破損部分から雨が降り込み、室内の床が幅20メートル、長さ400メートルにわたって浸水した。ビームラインに雨水が入っていた場合、精密な電子部品が壊れたり、超高電圧で運転するため漏電などの安全上の問題が生じる恐れがある。
 スプリング8は大型の円形加速器で強いエックス線を発生させ、試料に当てて分析する世界最高水準の放射光施設。国が約1100億円かけて建設し、97年に稼働した。たんぱく質解析や考古学鑑定など年間約1400課題の利用があるほか、和歌山市の毒物カレー事件や警察庁長官狙撃事件の物証の鑑定にも使われた。【元村有希子】

毎日新聞 2004年8月31日 19時15分

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040901k0000m040042000c.html
より。
08月20日付 朝日新聞の報道「新しい物理現象存在か 日米で「標準理論」超える現象」へのコメント:
がんばりましたBファクトリー。
次世代リニアコライダーの常温方式が採用されなかった日本。多くの人がスタディに関わってきたのだろうなと考えると、本当に残念。こういう書き方をすると語弊があるかもしれませんが、正直言って科学者にもメンツがあるのだろうと思います。また、そうした精神論を抜きにしても、政治的に求められている役割には大きなものがあります。B粒子研究と新型線型加速器。素粒子物理実験のなかでも厳密には違う研究分野にあたりますが、日本がB関係できちんと成果を出せるのはすごい。ニュートリノもさらにがんばってほしいです。

(参考)リニアコライダー:
質量生む粒子検出、加速技術は超電導利用−−国際委

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/08/21/20040821ddm003040110000c.html
 宇宙の誕生直後に物質に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」を探す新型加速器「リニアコライダー」の基本技術について、世界の研究者らで作る「将来加速器国際委員会」は20日、超電導状態を利用した加速技術を採用すると発表した。ヒッグス粒子を発見できれば、ノーベル賞級の研究成果とされる。

 リニアコライダーは全長約40キロ。建設費約5000億円の巨大プロジェクトのため、世界で一つだけ作り、各国が共同利用する予定だ。日本、米国、ドイツの3カ国が建設地の名乗りを上げている。

 各国が示した建設計画では、ドイツが超電導方式、日米が常温方式を利用した加速技術を提案していた。同委員会は「超電導方式の方がシステムが簡素でエネルギー効率も良い」と判断した。

 日本は高エネルギー加速器研究機構が中心となって計画を進めてきた。今後は超電導方式に内容を変更し、誘致活動を続ける。【永山悦子】

毎日新聞 2004年8月21日 東京朝刊


 
08月12日付 日経BizTechの報道「英国、医療目的のヒトクローン胚使用を認可◇ロイター」へのコメント:

知るのが遅くなりましたが、ついに英国も。
どうなるヒトクローン。技術的には充分可能な時期にやってきているのだな…と、素人ながらに感じられる報道が続いています。

以下、
http://cnn.co.jp/science/CNN200408120004.html
より引用。
ヒトクローン作成を許可 英政府が初
2004.08.12
Web posted at: 11:35 JST
- CNN/AP
ロンドン――英政府は11日、英ニューカッスル大学の研究グループに、医療目的でヒトクローン胚(はい)から胚性幹細胞(ES細胞)を作る研究の許可を英国で初めて出した。
ニューカッスル大の研究グループは、ヒトクローン胚を使い、インスリンを分泌する細胞を作り、糖尿病患者に移植する治療法の開発を目的としている。
英国は2001年、世界で初めて医療研究目的のヒトクローン胚作成を許可。今年2月には韓国・ソウル大のチームがヒトクローン胚からES細胞を作ったと発表している。ニューカッスル大の研究が計画通りに進めば、韓国に続く2番目の成功例となる。


参考サイト:
ヒトクローン作成の是非について考える
http://www.trc-net.ne.jp/trc/cont/00_www/voices/clone.html
イームズと素粒子・宇宙物理学がつながった瞬間。
やっぱり学問に境界線はないんだぁ。

絶対いいハズ。かなり前から欲しいDVD。
先日購入した「パワーズ・オブ・テン」の書籍版は
一生ものの宝物です。こういうの大好き。
あれこれ考える要素が無数にあって、観るたび
新しい発見に出会えます。

ボーナスも入ったことだし、
ご褒美に買っちゃおうかなぁ。この夏のうちには。