世界は1つの生命からはじまった―サムシング・グレートからの贈り物
2004年9月16日 読書・TV
「地雷ではなく花をください」の葉祥明さんと、「サムシング・グレート」の村上和雄さんによる絵本ということで、気になり手にとってみました。
内容はきわめて普遍的で視点は俯瞰的。きれいにまとまっています。
ただ、帯のキャッチ…。「なぜ人を殺してはいけないの?」これはどうだろう〜…、と思いました。
今の時代に人の目をひくためには、こうした表現もやむを得なかったのでしょうか。なるほど確かに、たくさんの人が目を留めていましたし。
もしこの本をじっくり読むことができる状況にあるなら、その人は大丈夫だと思う。でも、「人を殺してもいいじゃん」という心情にある人にとって、この本が抑止力となるかどうか、本の内容が頭に入ってくるのかどうか。そういう本なのかどうか。
なぜ人を殺してはいけないのか。その答えは生命誌の観点からみても勿論あるのですが、それ以上に倫理学の分野で扱われているテーマなのではと考えています。
つまり、この本を売りたいのなら、単純に「いのちって、こんなに大切だったんだ。」とかそういうキャッチであってほしいな〜って思ったのです。
キャッチからしていきなり、著者の主張とズレているんだもの。これはさすがにつらい。
まぁこんな程度のことでグチグチぼやいてちゃ、本屋なんて歩けないけどなぁ(涙)。以上、久しぶりの書店ウォッチング報告でした。
ISBN:4877716149 単行本 葉 祥明 きこ書房 2004/09 ¥1,000
内容はきわめて普遍的で視点は俯瞰的。きれいにまとまっています。
ただ、帯のキャッチ…。「なぜ人を殺してはいけないの?」これはどうだろう〜…、と思いました。
今の時代に人の目をひくためには、こうした表現もやむを得なかったのでしょうか。なるほど確かに、たくさんの人が目を留めていましたし。
もしこの本をじっくり読むことができる状況にあるなら、その人は大丈夫だと思う。でも、「人を殺してもいいじゃん」という心情にある人にとって、この本が抑止力となるかどうか、本の内容が頭に入ってくるのかどうか。そういう本なのかどうか。
なぜ人を殺してはいけないのか。その答えは生命誌の観点からみても勿論あるのですが、それ以上に倫理学の分野で扱われているテーマなのではと考えています。
つまり、この本を売りたいのなら、単純に「いのちって、こんなに大切だったんだ。」とかそういうキャッチであってほしいな〜って思ったのです。
キャッチからしていきなり、著者の主張とズレているんだもの。これはさすがにつらい。
まぁこんな程度のことでグチグチぼやいてちゃ、本屋なんて歩けないけどなぁ(涙)。以上、久しぶりの書店ウォッチング報告でした。
ISBN:4877716149 単行本 葉 祥明 きこ書房 2004/09 ¥1,000
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