「華氏911」観てきました。
2004年9月1日 映画
適当な画像がなかったので、今年出版されたマイケル・ムーアの本を表紙にしてみました。
アホの壁 in USA
マイケル・ムーア(著)
ISBN:4760124918 単行本 松田 和也 柏書房 2004/03/11 ¥1,680
◆
映画の日だ〜。しかも今日は幸運にして仕事がOFFだ〜。
…となれば、行くしかないでしょう映画館。
久しぶりの映画鑑賞。うきききき。
ニンニンハットリくんと真剣に迷ったけど(笑)、まぁここは華氏911でファイナルアンサー。初マイケル・ムーア。鼻息荒く乗り込む私。
…ん? 当然満席かと思いきや、前のほうに空席がちらほらと。平日だから仕方ないよね…。ごめん働いている人。少し胸に痛みを感じながらも、しっかり観ましたブッシュ大統領。
◆
まず気になったのが、音楽。えっと、とにかくUSA!という匂いを感じずにはいられない選曲。そして音量やタイミングの微妙さ。…わざとか? わざとだよね??
内容については…いつもの如くうまく書けないので大胆に割愛。
とにかく最初に抱いた感想は、「人間って誰もみな、自分の立場からしかものが言えないんだね悲しいけれど。」ということ。生き物だもの人間も。エゴがないと繁殖できないんだもの仕方ない。
ただ、その立場っていうものは育った環境や時代背景によって決定づけられるものであって、自分の力で選べないんですよね。そこを再確認しつつ観ると、やっぱりとても悲しい映画だと思った。みんな、かなしいんだ。うん。かなしい。
で、次に、日本人である自分の立場からの感想、ということになるわけですが。
私が一番違和感を覚えたのが、「正しい戦争」「正しくない戦争」という概念…そのもの。無意識のうちにこの概念が発信されているように感じられ、そこに大きな疑問を感じてしまいました。
この映画、テーマは突き詰めると「間違った戦争をしているブッシュはアカンわ」ってことなのですが、この「間違った戦争」という概念自体が、私にはピンとこなかった。
私はずっと学校で「戦争はとにかく間違いです」と習ってきたものだから、正しい戦争が(本音として)ある、という考え方が、うまく受け入れられなかったようです。アメリカに暮らす人たちにはどう映ったんだろう?
そして、さんざん評判になっているマイケル・ムーア節についてですが、個人的には思ったほど鼻につかず、普通に観られました。心の中で予防線張ってたからかな。
扇動映画だとか政治がらみだとか言われまくっているけれど、映画の観方は人それぞれだろうし、この映画にはいろいろな視点から鑑賞するうえでの自由度は与えられえていたように思うなぁ(勿論、ムーアさんの意図が明確に示されているため、そこに流されてしまう向きが多いだろうけれども)。
というわけで、私にはプロパガンダアレルギーは発症しませんでした。ひと安心。
以上、いろいろハスッパからみたような顔して書いていますが、心にズシンときた瞬間を何度も味わいました。
ひとり泣いていたことはナイショ。
平和ボケしてたら思考も腐るなぁ、気をつけよう。
◆
あと、観ていて思い出したのがこの本。
クラウゼヴィッツの暗号文
広瀬 隆 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103522011/qid=1094035738/sr=1-18/ref=sr_1_2_18/250-1988982-5930626
原子爆弾の製造法を掲載していたり、第二次大戦後の世界における戦争地図を掲載していたりと、若かった私に大きなインパクトを残した本でした。
10年くらい前に読んだきりなので詳細はあやふやだけど、華氏911の訴えたかった結論は、この本の内容とかなりオーバーラップするのではないかしら。
それにしても、最近戦争論の本増えてるな〜。↑を読んだころは本当に少なかったのに。いま検索してみてびっくりした。
◆
ちなみに。こんな本もあります。
「ムーアの虚実を暴く超問題作!」というキャッチといい、
帯と序文の執筆デーブ・スペクターであることといい、
まぁ、100%、出版業界の定石どおりかと。
私は読まないと思いますが参考までに。
アホでマヌケなマイケル・ムーア
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893679686/diarynote-22/ref%3Dnosim/250-1988982-5930626
アホの壁 in USA
マイケル・ムーア(著)
ISBN:4760124918 単行本 松田 和也 柏書房 2004/03/11 ¥1,680
◆
映画の日だ〜。しかも今日は幸運にして仕事がOFFだ〜。
…となれば、行くしかないでしょう映画館。
久しぶりの映画鑑賞。うきききき。
ニンニンハットリくんと真剣に迷ったけど(笑)、まぁここは華氏911でファイナルアンサー。初マイケル・ムーア。鼻息荒く乗り込む私。
…ん? 当然満席かと思いきや、前のほうに空席がちらほらと。平日だから仕方ないよね…。ごめん働いている人。少し胸に痛みを感じながらも、しっかり観ましたブッシュ大統領。
◆
まず気になったのが、音楽。えっと、とにかくUSA!という匂いを感じずにはいられない選曲。そして音量やタイミングの微妙さ。…わざとか? わざとだよね??
内容については…いつもの如くうまく書けないので大胆に割愛。
とにかく最初に抱いた感想は、「人間って誰もみな、自分の立場からしかものが言えないんだね悲しいけれど。」ということ。生き物だもの人間も。エゴがないと繁殖できないんだもの仕方ない。
ただ、その立場っていうものは育った環境や時代背景によって決定づけられるものであって、自分の力で選べないんですよね。そこを再確認しつつ観ると、やっぱりとても悲しい映画だと思った。みんな、かなしいんだ。うん。かなしい。
で、次に、日本人である自分の立場からの感想、ということになるわけですが。
私が一番違和感を覚えたのが、「正しい戦争」「正しくない戦争」という概念…そのもの。無意識のうちにこの概念が発信されているように感じられ、そこに大きな疑問を感じてしまいました。
この映画、テーマは突き詰めると「間違った戦争をしているブッシュはアカンわ」ってことなのですが、この「間違った戦争」という概念自体が、私にはピンとこなかった。
私はずっと学校で「戦争はとにかく間違いです」と習ってきたものだから、正しい戦争が(本音として)ある、という考え方が、うまく受け入れられなかったようです。アメリカに暮らす人たちにはどう映ったんだろう?
そして、さんざん評判になっているマイケル・ムーア節についてですが、個人的には思ったほど鼻につかず、普通に観られました。心の中で予防線張ってたからかな。
扇動映画だとか政治がらみだとか言われまくっているけれど、映画の観方は人それぞれだろうし、この映画にはいろいろな視点から鑑賞するうえでの自由度は与えられえていたように思うなぁ(勿論、ムーアさんの意図が明確に示されているため、そこに流されてしまう向きが多いだろうけれども)。
というわけで、私にはプロパガンダアレルギーは発症しませんでした。ひと安心。
以上、いろいろハスッパからみたような顔して書いていますが、心にズシンときた瞬間を何度も味わいました。
ひとり泣いていたことはナイショ。
平和ボケしてたら思考も腐るなぁ、気をつけよう。
◆
あと、観ていて思い出したのがこの本。
クラウゼヴィッツの暗号文
広瀬 隆 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103522011/qid=1094035738/sr=1-18/ref=sr_1_2_18/250-1988982-5930626
原子爆弾の製造法を掲載していたり、第二次大戦後の世界における戦争地図を掲載していたりと、若かった私に大きなインパクトを残した本でした。
10年くらい前に読んだきりなので詳細はあやふやだけど、華氏911の訴えたかった結論は、この本の内容とかなりオーバーラップするのではないかしら。
それにしても、最近戦争論の本増えてるな〜。↑を読んだころは本当に少なかったのに。いま検索してみてびっくりした。
◆
ちなみに。こんな本もあります。
「ムーアの虚実を暴く超問題作!」というキャッチといい、
帯と序文の執筆デーブ・スペクターであることといい、
まぁ、100%、出版業界の定石どおりかと。
私は読まないと思いますが参考までに。
アホでマヌケなマイケル・ムーア
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893679686/diarynote-22/ref%3Dnosim/250-1988982-5930626
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