08月20日付 朝日新聞の報道「新しい物理現象存在か 日米で「標準理論」超える現象」へのコメント:
がんばりましたBファクトリー。
次世代リニアコライダーの常温方式が採用されなかった日本。多くの人がスタディに関わってきたのだろうなと考えると、本当に残念。こういう書き方をすると語弊があるかもしれませんが、正直言って科学者にもメンツがあるのだろうと思います。また、そうした精神論を抜きにしても、政治的に求められている役割には大きなものがあります。B粒子研究と新型線型加速器。素粒子物理実験のなかでも厳密には違う研究分野にあたりますが、日本がB関係できちんと成果を出せるのはすごい。ニュートリノもさらにがんばってほしいです。

(参考)リニアコライダー:
質量生む粒子検出、加速技術は超電導利用−−国際委

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/08/21/20040821ddm003040110000c.html
 宇宙の誕生直後に物質に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」を探す新型加速器「リニアコライダー」の基本技術について、世界の研究者らで作る「将来加速器国際委員会」は20日、超電導状態を利用した加速技術を採用すると発表した。ヒッグス粒子を発見できれば、ノーベル賞級の研究成果とされる。

 リニアコライダーは全長約40キロ。建設費約5000億円の巨大プロジェクトのため、世界で一つだけ作り、各国が共同利用する予定だ。日本、米国、ドイツの3カ国が建設地の名乗りを上げている。

 各国が示した建設計画では、ドイツが超電導方式、日米が常温方式を利用した加速技術を提案していた。同委員会は「超電導方式の方がシステムが簡素でエネルギー効率も良い」と判断した。

 日本は高エネルギー加速器研究機構が中心となって計画を進めてきた。今後は超電導方式に内容を変更し、誘致活動を続ける。【永山悦子】

毎日新聞 2004年8月21日 東京朝刊


 

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