この絵本、大好きです。
昨日部屋に座り込んで読んで、
案の定、いっぱい泣いた。
どんな本もそうだと思うけど、
想像力の入る余地をたくさん残してくれている本は、読むたびに新しい発見と「心の揺れ」が起こる。
このわずかなページ数と限られた会話のなかから、この家族一人ひとりがこれまで歩いてきた人生の道のりが見える。手品のように。
4人が歩いてきた道が、この絵本の中盤のところで一本の道に重なって、そのあとふわりと夢の世界に飛んでいく。
たとえこの先災害でこの家族が離れ離れになることがあろうとも、一緒に音楽を聴いたこと、一緒にラーメンを食べたことはシェルターのようにこの家族の心を包んで、きっと支えてくれるんだ。

絵本をつくることに興味がありますが、ほんと、どこまでも練り上げないとつくれないものだ…と思います。
それから。
音楽ってすばらしい。ご自身がバンド活動をされているだけあって音楽にも造詣が深い長谷川さんの、音楽に対する無償の深い愛が惜しげもなく表現されている絵本です。

ISBN:4580812123 大型本 長谷川 集平 文研出版 1997/11 ¥1,260

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