心を揺り動かされるというのは、こういうことを言うんですね。
はじめからしばらくの間は涙が止まらず、
ようやく涙が収まったあとは、すべて真っ白になって笑いました。
体が軽くなるような感覚。不思議な魔法にかかったみたい。

イッセー尾形さんの舞台は、すみからすみまでイッセーさんを
味わえる、最高の時間でした。
まるでスポンジから水が湧き出すように、今もまだじんわりと
滲み出続けている、しあわせ。
そしてこのしあわせは、私がこれから生活を重ねて、次の舞台を
観たあとのほうが、きっとより深い味わいになると思える。
だから、これから暮らしていくことが、楽しみになってしまった
のです。辛いことが続いていたのに…。

それから、感じたこと。
イッセーさんが舞台で「たたかっている」ものの凄まじさ。
私たちが笑い疲れた表情を休めている間に、次の演目の準備をする
イッセーさん。その表情や身のこなしは、今まさに戦場に向かう
ひとりの人間の姿に、はっきり重なって見えました。
人間のちっぽけさと大きさを、同時に突きつけられた時間でした。

とにかく生きよう。
イッセー尾形さんありがとう。この舞台を大切にします。

正式なタイトルはわかりませんが、記録として。
・亀井さん、課長への謝罪
・川原での家庭菜園
・天国にいちばん近い島にて
・卒園式に招かれたカルテット250
・仕立て屋
・ヘイ、タクシー!
・アンコール:平成の政治家
「イッセー尾形のとまらない生活スペシャル in 神戸」
       2004.7.16 新神戸オリエンタルホテル


 

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