頭を抱える。

ラーメンズ小林さんがFM802で話していた内容が、
ぐるぐると自分の中で回り続けている。
どの言葉が、と、具体的なわけではなくて、全部が。

最初は、軽い気持ちでいろいろツッコミを入れていたけど、ふと
「私は自分の仕事に対して、何をどれだけ考えられているのか？」
と、目玉を裏返して我が身を眺めると、ゾクリとした。

ほどほどである現状に甘んじて、逃げてばかりではないだろうか？
自分の仕事、それに取り組むスタンスについて、私は
どれだけ自分の言葉で語れるのだろうか？

漫然と過ごしているだけでは、何の血にも肉にもならない。
それどころか、周囲に悪影響すら及ぼす。
中途半端に先のことばかり追いかけて不安になるのではなく、
まずは今、目の前にある仕事を「やりきる」ことだけに、
ひたむきになる時期が必要なのではないだろうか？

見る人が見たら、一目瞭然だと思う。自分は
プロフェッショナルだって、胸を張ってそう言えるようにしよう。

◆

――すべての芸人が時間をかければネタが作れるわけじゃないよ。“無から有を産む”のは、発想に左右される部分が大なんだろうし。いくらうなっても出ない人は出ないんだから。

小林賢太郎さん「それは皆さん、お笑いのことを考える時間が少なすぎると思います」

――おおっ！　ちょっと今、すごくドキッとした。

小林賢太郎さん「そのぶん皆さん、舞台での瞬発力とか天才的なひらめきで勝負なさるんでしょうけど。僕はポケットの中に小さなノートとボールペンは24時間離さず持ってますから。ま、困ったときには片桐さんいるし。『こうしなよ』『なるほどォ！』って」

片桐仁さん「コロンブスの卵ですから、僕」

　〜ラーメンズ独占談話集　「パンドラの箱式」より抜粋。〜