といっても、大したことではないが。

ひとつめ。
第14回本公演「STUDY」に対する印象が、少し変わってきた。

ビデオ収録分の演技がおとなしかったので実は不満が
募っていたのだけど、二人の関係性に注目して観てみると、
やっぱり、素直におもしろく感じるようになってきた。
初期の作品をはじめて観たときに感じたような、脳天への一撃は
なかったけれど、それでも、やっぱり慈しみたいと思える作品ばかり。

自分の中でいちばん印象が変わってきた作品は、
意外なことに「地球の歩き方」。
これ、おもしろいよ。
なんだ、あの二人のキャラは。
二人のどちらかがバカをやる作品なら最近の本公演でも
よくあるけど、完全に同じ方向でバカな二人が、向かい合って
座り、大真面目に語り合っている。
しかも年齢不詳。大学の卒業旅行かと思いきや、このキャラは
中学生くらいにさえ見える…。
やった〜。これ、久しぶりに観るバカバカコントじゃないか!
作品のアイデア部分に振り回されていたけれど、このコントは
「にっぽなんとか」について知るコントじゃなく、
「無駄に(←失礼…)ハイテンションな二人」をじっくり
鑑賞できる、なんともありがたい作品なのだ〜と判明。
にんまり。

ほかの作品も、時間を経てまた違った見方ができるように
なるのかと思うと楽しみ。
やっぱり、噛めば噛むほど味の出る本公演を見せてくれていると
思う。そこが何より、嬉しい。

ふたつめ。
…やっぱり、自分のスタンスを守りつつ応援していきたい。

実は、今月ラーメンズの二人が別々に活動することに関して、
私はかなり(いや、非常に)口をとんがらせていた。
二人揃ってこそ「掛け算の奇跡」が起こるラーメンズなのに、
別々のことやっても奇跡なんて起こらないよ〜、って。
特にKKPに関しては、
「トップランナーでの発言はどこに行っちゃったんだ!!」と、
片桐さん抜きで舞台をやっちゃう小林さん(と、そのことに
文句の言えない片桐さん)に対して、かなりご立腹だったのだ。

で、こうして「レンズ」&「ガマザリ」ひとり不買運動を
行っていたんだけど。(地味ぃ〜。)

そして実は、ここ2〜3日そんな自分が何だか嫌になっていた。
結局ライブレポはあちこち探して見ようとするし、
私一人だけが偏屈につむじを曲げて、現実から眼をそらして
いるような気がして。
気になるんだったら、素直に応援すればいいじゃないか、って、
自分に対して悶々とした気持ちを抱えるようになっていた。

で、さっき「STUDY」をまた観ていたわけですが。
ふと、
「自分のスタンスは大切にしてやったらいいじゃないか。」
と、思ったわけです。
自分が気に入って応援しているわけだから、自分の気持ちには
素直に耳を傾けてあげよう、と。つまり、無理して二人の活動に
迎合するのではなく、素直に自分らしく応援していこう、と。
当たり前なことなのですが、そう考えた途端、気持ちがふわっと
軽くなったのです。あぁよかった。

世界の中心で愛は叫びませんが、私はこう叫び続けます。
「本公演あってこそのラーメンズだよ!
 そしてその前に何より、
 二人揃ってこそのラーメンズだよ!!」

コメント